小説家。東京大学経済学部在学中に太宰治らを知り佐藤春夫に師事,芥川賞候補となった『夕張胡亭塾景観』 (1935) などを収めた処女作品集『花筐 (はながたみ) 』 (37) を刊行。約 10年間の沈黙ののち『リツ子・その愛』 (50) ,『リツ子・その死』 (50) で文壇に復帰,『真説石川五右衛門』 (50~51) で直木賞を受賞した。ほかに『ペンギン記』 (52) ,『火宅の人』 (61~75) などがある。